
今回で最終回を迎える「恐怖からの脱出」。そこで、その最後を締めくくるのは、『LOST ONLINE』最大規模のクエストである、「キャンペーン」の手引きだ。キャンペーンとは、連続したクエストの集合体であり、非常に長丁場のクエストでもある。

キャンペーンの特徴は、「敵を倒しても経験値が入らない」、「死亡のペナルティで失う経験値は、通常の3分の1」、「倒しきれないほどの敵が登場するため、多人数プレイ向き」などが上げられる。つまり、キャンペーンとは、パーティプレイを前提にした、非常に高レベルな連続クエストというわけだ。

そこで今回は、テクニックのおさらいや、武器のアップグレードの仕方など、キャンペーンの事前準備をした後、墨田区のキャンペーンの序盤までを紹介していこう。


Vol.5で紹介した「副武装を使ったディレイキャンセル(以下、ディレイキャンセル)」を覚えているだろうか。簡単にもう一度説明すると、ディレイキャンセルとは、近距離武器の投てきや射撃武器の使用時に発生する待機時間を、武器の持ち替えによってキャンセルすることで、とぎれの少ない攻撃を可能にする攻撃テクニックのことだ。

この攻撃方法は、「攻撃は最大の防御」ともいえる戦い方で、キャンペーンのような大量に敵が湧いてくるクエストなどでは、マスターしておきたい攻撃方法と言えるのだ。


ディレイキャンセルには、武器に条件が発生する。「武器の副武装の可否」だ。ディレイキャンセルは、持ち替えを前提にしているため両手持ちや大型の武器では、使用できない。そのため、「副武装」のカテゴリーに分類される武器のみで使用可能となっているのだ。
副武装可能な武器は、多数種類があり「ヤリ」、「ピストル」、「サブマシンガン」などが、主に上げられる。ただし、これらすべてがディレイキャンセルとして有効な武器とは言えないのだ。原因は、弾薬だ。ディレイキャンセルは、早撃ちのテクニックでもあるため通常よりも多めの弾薬が必要となる。また、2つの武器を持ち替えるため弾薬の種類も2種類必要なことが上げられるのだ。そのため、ディレイキャンセルには、多くの弾薬が必要となり、それにともない総重量に負担がかかってしまう。「使いたい武器と、その弾薬の重量」この兼ね合いが、非常に難しい部分と言えるのだ。

そこで、オススメしたいのが、「サブマシンガン系」と「ピストル系」だ。サブマシンガン系は、一撃の威力は低いものの高い連射力と命中率が魅力的。ディレイキャンセルを使用するような、敵が集中的に登場する場所では、頼りになる武器といえる。ただし、攻撃力が低めのため、武器のアップグレードを行わないと少々寂しい点も否めない。

もう一方の「ピストル」は、サブマシンガンに比べて連射力こそ落ちるものの、一発の威力は非常に魅力的だ。少ない弾で大きな威力を与えられるため、重量の軽減になるのも頼もしい部分。また、アップグレードしなくても、ある程度の攻撃力を確保できるのも、ピストルの魅力といえるだろう。

ディレイキャンセルを使いこなす時、連射ということに焦点を当てるのであれば、「マシンガンとサブマシンガン」の組み合わせは非常に強力だ。ただし、弾薬数の大量所持を求められるため、重量には注意が必要になるだろう。また、近距離武器では、「ヤリ系」の複数所持もオススメだ。ディレイキャンセルを行うことで、貫通しながら投てきを繰り返すことが可能だ。ただし、銃器に比べて、操作が難しい。そのため、ヤリ系の武器を使用する時は、練習が必要になることをお忘れなく!


「重量の制限がある中で、いかに多くのダメージを与えられるか!」 これが最終的な武器装備の目標だ。この目標を達成するには、いくつかの方法がある。ひとつは、「キャラクターの強化」。経験値を上げ、自分のステータスをアップさせることだ。もうひとつが、「クエストにあった最適な武器を使用する」。これは、クエストに登場する敵や地形を考慮しての武器の選択ということ。そして最後が、「武器自体の強化」だ。
では、どれを選んで強化していけばいいのだろうか? その答えは簡単だ。キャラクターの強化自体は、ゲームの中軸を担う重要な項目のため、自然な流れでアップして行くはず。そのため、取り立てて意識する必要もないといえる。また、ステージごとの武器の選択は、コスト的な問題もあり非常に厳しい一面もあるので、選びにくい。とすると現実的な路線は、「武器自体の強化」になるというわけだ。
武器の強化、つまり「アップグレード」に関しては、 Vol.4で一度紹介しているので、実行している人もいるのではないだろうか。そこで、今回は、もうすこし詳しく紹介していこう。
アップグレードとは、アップグレードパーツを使って武器や防具の部位のパワーアップを行うもの。アップグレードの種類は、大きく分けて「一般アップグレード」と「レアアップグレード」が存在する。一般アップグレードとは、「アマ」、「セミプロ」、「プロ」の3段階のアップグレードのことで、失敗しても修復のきくアップグレードでもある。そして、レアアップグレードとは、一般アップグレードのさらに先をいく「レア(名人)と「レア(匠)」の2種類のアップグレードのことだ。レアアップグレードの場合、失敗してしまったら、アイテムは紛失し無くなってしまう。そのため、非常にリスクの高いものとなっているのだ。ちなみに、武器の能力アップ率は、下記のように変化していく。
レベル |
アマ |
セミプロ |
プロ |
レア(名人) |
レア(匠) |
能力アップ率 |
10% |
30% |
50% |
100% |
200% |

一般アップグレードの最高段階であるプロで、50パーセントの能力アップがあり、レアアップグレードに限っては、レア(名人)が100パーセント、レア(匠)が200パーセントのアップとなるのだ。これはやらないわけには行かないはずだ!


しかし、アップグレードするには大きな問題点がある。それは資金面だ! アップグレードは順調に成功していっても多大なコストがかかるが、失敗することもあるためそれ以上のコストがかかるのだ。
アップグレードには、2種類の方法がある。破損のリスクを背負った「通常」のアップグレードと、リスクこそないもののコストがかかる「アブソルート」がそれだ。
レベル |
アマ |
セミプロ |
プロ |
レア(名人) |
レア(匠) |
通常 |
定価の10% |
定価の30% |
定価の50% |
定価の10% |
定価の10% |
成功率 |
90% |
70% |
50% |
30% |
5% |
アブソルート |
定価の30% |
定価の80% |
定価の240% |
成功率 |
100% |
100% |
100% |
例えば、サブマシンガンの「MP5/SD(定価210万円)」をアップグレードする場合、改造費だけで、下記のようなコストがかかる。
レベル |
アマ |
セミプロ |
プロ |
レア(名人) |
レア(匠) |
通常 |
定価の10% |
定価の30% |
定価の50% |
定価の10% |
定価の10% |
改造費 |
21万円 |
63万円 |
105万円 |
21万円 |
21万円 |
アブソルート |
定価の30% |
定価の80% |
定価の240% |
改造費 |
63万円 |
168万円 |
504万円 |

通常改造だけで、順当に改造できた場合でも、武器の定価の90パーセントの改造費がかかることになる。失敗を恐れアプソルートにした場合でも、350パーセントの改造費がかかるのだ。また、この費用は、ひとつの部位に対するアップグレードのため、遠距離攻撃の場合、4つの部位をアップグレードできるため、さらにコストが必要となるのだ。アップグレードとは、まさにお金との戦いといえるのだ。



では、どのようにお金を貯めていくのか? やはり一番の方法は地道なプレイで表彰をため、お金に交換していくことだ。そして、そこで入手したアイテムを、露店販売するのも良い方法だ。とにかく資金集めは、地道な作業が必要だ。

資金があつまったら、今度は武器とアイテムの入手だ。武器は武器屋で買うよりも、露店で入手したほうがずっとお得だ。露店は、墨田区の区役所内や新宿区のルミネ周辺の露店を回ることできっと格安で入手できるはず。この時、事前にアップグレードされている武器を狙って購入するのもひとつの手といえる。
アップグレード時には、「通常」と「アブソルート」の2パターンがあるが、できれば「アブソルート」を選ぶのがオススメ。特に、アップグレードの途中段階の武器がメイン武器の場合は、絶対に「アブソルート」を選んでいこう。失敗して、武器のステータスが下がり、効率の良い狩り場で狩りができなくってしまったら、アップグレードの意味も薄れてしまう。「損して得を取る」といった気持ちで、「アブソルート」を選んでほしい。
また、レアアップグレードを狙う時は、より慎重にアップグレードを行おう。失敗すると武器が紛失するため、同じような用途の武器をもうひとつ用意し、保険を掛けてからアップグレードすることをオススメする。これは、レア(名人)からレア(匠)にアップグレードするときも同じことがいえる。レア(名人)の武器の制作が2本できた段階で、1本をレアアップグレードするのだ。ここまで来ると非常に長い道のりになるが、その分効果も大きいため、やり込み指向の強い人はぜひ狙っていって欲しい。



アップグレードによる武器の強化、その準備に伴うプレイヤーのレベルアップが進むと、次にはキャンペーンが待っている。今回挑戦して欲しいのは、墨田区のキャンペーンだ。入口は、墨田区役所の左脇の地下入口だ。

しかし、すぐにキャンペーンに参加することはできない。まずは、入口脇にいる「警察攻撃隊3課小隊員」に話を聞こう。まずは、彼が求めている弾薬「9mmスラグ弾100発入り5箱」と「サンドイッチ3個」を差し入れしよう。キャンペーンへの参加は、それからだ!



サンドイッチの差し入れを完了すると、正式にキャンペーンの参加が可能となる。墨田区のキャンペーンには、参加条件と諸注意があるのでまずは確認しておこう。
参加条件とは、レベルが15以上であること。また、レベルが25を越えると攻撃力と防御力にペナルティがつくことになる。
キャンペーンは、連続したクエストの集合体であり、キャンペーン中に掃討した敵からは経験値やお金などを入手することはできない。また、途中で休憩ポイントを挟み、休憩ポイントでは弾薬や回復アイテムを購入することが可能だ。
キャンペーンの途中で死んでしまった場合は、キャンペーン入り口の下水前に運ばれるが、キャンペーンの進行度は保存されるので安心してほしい。このキャンペーンは、大きく分けて4つのセクションに分かれている。セクションとは、細かいクエストの集合体だ。

セクションの途中で力尽きてしまい病院に戻されると、セクションは最初からの参
加となる。しかし、クリアー済みのセクションにはショートカットが可能となるの
だ。悔しい思いをしないためにも、このバックロールのルールはしっかり覚えておこ
う。なお、ショートカットは補給員のいる各セクション開始マップにあるので、利用
していこう。
キャンペーン参加の前には、パーティ集めと、十分な弾薬と回復アイテムの用意もお忘れなく!




キャンペーンプレイまで到達したプレイヤーであれば、『LOST ONLINE』の何ともいえない世界感にハマッたのではないだろうか。現代日本に実在する都市をトレースしたようなマップに、ゾンビやヤンキーに暴力団と、なんとも言えないいぶかしさ全開の設定。そして、マウスで狙いとアクションを同時に操作しなければならないゲーム性にもおもしろさを感じとってもらえたのではないかと思う。「恐怖への脱出」と称したこの指南書は、今回で終わりを迎えるが、『LOST ONLINE』の世界はまだまだ始まったばかり! ぜひ、この先のなんともいぶかしい 『LOST ONLINE』の世界に、今後ともご期待ください。

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